茨城の米卸売業者(米農家)コラム

お米の美味しさを再確認しよう!お米を味わうためのおすすめレシピをご紹介

現在では一昔前と比べて、パンなど主食の選択肢が増え、さらに家庭でさまざまな料理を楽しめるようになったことから、お米を毎日のように食べているわけではないという方も多いでしょう。しかし、日本で長年培われてきた歴史と日本人の味覚にとって、やはりお米はベストであることに変わりありません。

今回は、お米の美味しさを再確認するための、おすすめのレシピについて詳しくご紹介していきます。

1.新米を土鍋で炊いてみませんか?

近年、米の需要量の減少が問題となっていますが、米はどんな食材にもよく合い、アレンジに無限の可能性が広がる食材です。お米には「レシチン」という記憶力の向上に役立つ栄養素が含まれています。また水分を吸収する性質をもつため、少量でも満足感を得やすい食べ物です。

米を食べるなら、精米したての新米を土鍋で炊くのが一番ではないでしょうか。まずはお米を研ぎ、1合に対して水を200cc入れて30分程度吸水させます。そして土鍋を強火で一気に沸騰させます。沸騰したら、弱火にして10分程度そのままにしておきましょう。10分経過後、すぐに食べられるのではありません。火を止めたら必ず15分程度蒸らしましょう。

気を付けたいのは「赤子が泣いても蓋取るな」という言葉があるように、最初から最後まで蓋を取ってはいけないということです。途中きちんと炊けているのか気になって中を覗きたくなる気持ちはわかります。しかし途中で蓋を取ると、土鍋の中の温度が下がり、うまく炊けません。

水分量と火加減・時間を間違えなければ、誰でも簡単に炊くことができます。新米が手に入ったら、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。炊いている時から美味しさが伝わってくるかのように、甘みを含んだ湯気が辺りに立ち込めます。蒸らし終わった炊き立ての新米の土鍋ご飯は、一粒一粒がふっくらとしていて旨みをしっかりと感じられるでしょう。

土鍋で炊くのはハードルが高いという方は、炊飯器でも構いません。ポイントとなるのは、炊き上がってから一度ほぐす作業です。炊飯釜の下の部分に余計な水分がたまりやすいのですが、ほぐして下からひっくり返すことで余計な水分が全体に行きわたりながら蒸発します。このひと手間でツヤのあるご飯に生まれ変わります。

2.季節の炊き込みご飯はいかがですか?

炊き込みご飯は一品でも豪華に見えるので、時短料理にもぴったりです。インターネットを見ると、さまざまなレシピが掲載されています。一般的な炊き込みご飯である和風のものからピラフに近い洋風のもの、海南チキンライスのようなアジア料理、思わぬ食材を組み合わせたアイディア料理など試してみたいものばかりです。

誰でも簡単に取り入れやすいのは、季節の食材を使った炊き込み料理でしょう。旬の食材はお手頃な価格で手に入れやすいだけでなく、栄養が豊富です。その季節の旬の食材を使って美味しい炊き込みご飯を作ってみませんか。

2‐1.春の炊き込みご飯

春には、山菜・筍・あさり・桜えびを加えてみてはいかがでしょうか。寒い冬を乗り越えて芽を出した山菜の独特な苦みには、冬の間に体内に蓄えた老廃物を排出する効果があるといわれています。

山菜だけでは食べにくいという方は、小さく切った鶏肉・油揚げ・ニンジン・しめじなども加えて五目炊き込みご飯にすると食べやすくなります。食べるたびにさまざまな具材を楽しむことができ、一品で顔がほころぶような美味しさです。

炊き込みご飯をおにぎりにすれば、おかずを用意しなくてもそれだけでピクニックに出掛けられます。外の空気を吸いながら食べる炊き込みご飯のおにぎりは格別ではないでしょうか。

2‐2.夏の炊き込みご飯

夏には、トウモロコシの実だけでなく芯も一緒に炊き込んでみてはいかがでしょうか。芯からも旨みと香りが出るので、トウモロコシを余すところなく美味しく食べることができます。

また夏は一歩外に出たらとてつもない暑さなのに室内に入ると冷房が効いていて、疲れがたまりやすい時期でもあります。疲労回復効果の高い「タウリン」を含むタコを加えたものや、食欲が湧かない時には、梅干しとしらすの炊き込みご飯の上に刻んだ大葉をたっぷりと乗せて食べるのはいかがでしょうか。冷たいお茶を掛けてさっぱりと食べるのもおすすめです。

2‐3.秋の炊き込みご飯

秋は「食欲の秋」というだけあって、炊き込みご飯にしたい食材が目白押しです。きのこはひとつの種類だけでもいいでしょうし、複数を組み合わせて炊き込むと香りと味がより複雑になって後を引く美味しさです。

さつまいもや栗を炊き込めば、ほんのりとした甘さが食欲をそそります。サンマを炊き込む時には刻んだショウガを混ぜ、お茶碗によそってから刻みネギを散らすのがおすすめです。魚特有の生臭みが消え、脂ののったサンマならではの旨みだけを噛みしめることができます。

2‐4.冬の炊き込みご飯

寒い冬には、炊き立てのご飯で温まりたいものです。炊き込みご飯で栄養をつけながら、寒さで落ちやすい免疫力をカバーしつつ美味しく炊き込みご飯を味わうとよいでしょう。

冬の炊き込みご飯におすすめなのは、根菜をふんだんに使った冬野菜の五目ご飯です。野菜不足の現代人に、ありがたいチョイスとなっています。また旬の食材であるカキを使ったカキとお野菜の炊き込みご飯なども、おすすめしたい一品です。

3.まとめ

国内のお米の需要は年々減少していますが、やはり日本で生まれ育った人にとって、ご飯の味は普遍的ながら特別なものに違いないといえるでしょう。ちょっぴり特別に土鍋で炊いて白いご飯のおいしさを再認識したら、季節ごとに色とりどりの炊き込みご飯を楽しんでみてはいかがでしょうか。

炊き込みご飯は、食べるだけで食材の栄養をしっかりと吸収できるまさに「生活の知恵」が詰まった料理だといえます。一家団欒に華を添える見た目もうれしい、炊き込みご飯をぜひ作ってみてください。

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